民泊オーナーは知っておくべき星野リゾートから学ぶ宿泊業界戦略

2026.04.30民泊市場

宿泊業界戦略

日本の宿泊業界を語る上で欠かせない存在が、星野リゾートです。

長野県・軽井沢の小さな旅館からスタートした同社は、現在では全国各地で個性ある宿泊ブランドを展開し、日本を代表する観光企業の一つとして知られています。

民泊を運営する立場から見ると、星野リゾートのような大手宿泊企業は「規模の大きなホテルブランド」と感じられるかもしれません。しかし、その戦略や思想には、民泊運営にも通じる重要なヒントが数多くあります。

本記事では、星野リゾートの宿泊戦略をもとに、民泊オーナーが参考にできるポイントについて考えていきます。

 

星野リゾートが展開する宿泊ブランド

星野リゾートは、さまざまなコンセプトを持つ宿泊ブランドを展開しています。

代表的なブランドには以下があります。

  • 「星のや」:日本文化や自然を重視したラグジュアリー旅館
  • 「界」:地域の文化や風土を体験できる温泉旅館
  • 「リゾナーレ」:家族やアクティビティを楽しむリゾートホテル
  • 「OMO」:都市観光を楽しむためのホテルブランド

これらの施設に共通しているのは、単なる「宿泊施設」ではなく、地域の魅力や文化を体験するための場として設計されていることです。

宿泊はあくまで滞在の一部であり、旅の目的そのものを作り出している点が、星野リゾートの大きな特徴と言えるでしょう。

 

宿泊業界は「体験」を提供する時代へ

宿泊業界の「体験」提供

近年、宿泊業界は大きく変化しています。

かつては「どこに泊まるか」よりも「どこへ行くか」が重視されていましたが、現在は宿泊施設そのものが旅行の目的になるケースも増えています。

例えば、特定の宿に泊まることを目的に旅行を計画する人も少なくありません。

星野リゾートは、こうした流れを早い段階から捉え、施設ごとに明確なコンセプトを設計することで、宿泊そのものを価値ある体験へと昇華させてきました。

この考え方は、規模の小さい民泊にも通じるものがあります。

 

民泊と星野リゾートに共通する考え方

一見すると、星野リゾートと民泊は全く異なる宿泊形態に見えるかもしれません。

しかし、その根底にある考え方には共通点があります。

それは、宿泊を通じて地域の魅力を伝えることです。

民泊では、住宅や古民家、地域の暮らしに近い空間を活用することで、ホテルとは異なる滞在体験を提供することができます。

この「地域に根ざした体験」は、星野リゾートが掲げる宿泊哲学とも通じる部分があります。

規模や設備が異なるとしても、宿泊体験をどう設計するかという点では、多くの学びがあると言えるでしょう。

 

民泊オーナーが学べる3つのポイント

オーナーが学べるポイント

星野リゾートの取り組みから、民泊オーナーが参考にできるポイントを整理すると、大きく3つあります。

 

1 コンセプトを明確にする

星野リゾートの施設には、それぞれ明確なテーマがあります。

例えば、温泉文化や地域の伝統、都市観光など、宿泊の目的が分かりやすく設計されています。

民泊でも同様に、「どんな体験ができる宿なのか」を明確にすることで、宿の魅力が伝わりやすくなります。

 

2 地域の魅力を活かす

星野リゾートは、その土地ならではの文化や自然を宿泊体験に取り入れることを大切にしています。

これは民泊にとっても大きなヒントになります。

例えば

  • 地域の食文化
  • 伝統的な建物
  • 街歩きの魅力

こうした要素を宿泊体験に組み込むことで、宿の個性を生み出すことができます。

 

3 宿のストーリーを作る

多くの星野リゾート施設には、宿の背景となるストーリーがあります。

なぜこの場所に宿があるのか。

どんな想いで作られたのか。

こうした物語は、宿泊体験に深みを与えます。

民泊でも、建物の歴史や地域との関わりなどを伝えることで、単なる宿泊施設ではなく、印象に残る滞在体験を提供することができます。

 

民泊が広げる宿泊体験の可能性

宿泊業界は今、多様なプレイヤーが共存する時代に入っています。

ホテルや旅館だけでなく、民泊や小規模宿泊施設など、さまざまな形態の宿が旅行者に新しい選択肢を提供しています。

星野リゾートのような企業が宿泊体験の価値を高め続けている一方で、民泊には、より自由で個性的な宿泊体験を生み出せる可能性があります。

規模は違っても、「宿泊を通じて旅を豊かにする」という点では、目指す方向は共通していると言えるでしょう。

民泊オーナーにとって、星野リゾートの取り組みは、宿泊体験を考える上で多くのヒントを与えてくれる存在です。

宿のコンセプトや地域との関わり方を改めて見直すことで、民泊ならではの魅力をさらに引き出すことができるかもしれません。

 

おわりに

星野リゾートの戦略は、宿泊を「体験」として設計する重要性を示しています。

明確なコンセプトや地域資源の活用、ストーリー性のある空間づくりは、民泊運営にも応用可能です。

規模に関わらず、宿泊価値を高める視点を取り入れることで、民泊ならではの魅力をより強化していくことができるでしょう。

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榊原 啓祐
ハウスクリーニングや壁紙再生事業でフランチャイズ本部事業等を立ち上げ、僅か5年で400店舗以上を出店。民泊事業には2015年8月に参入し、現在では民泊運営と共に、リゾート地での貸別荘もスタート。ハウスクリーニングの経験から、民泊清掃の第一人者でもあり、これからの民泊業界を牽引する若き経営者。
榊原 啓祐

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