BEST OF MINPAKU部門別紹介【マンション部門】|共通点と差別化ポイント解説
2025.07.04イベント全国の優れた民泊施設を表彰する「BEST OF MINPAKU 2025」。
「マンション民泊部門」も一戸建て民泊部門の次にエントリー施設の多かった部門です。
本記事では、受賞施設やノミネートされたマンション民泊の特徴をもとに、共通点や差別化ポイントを整理しながら、これからの民泊運営に役立つヒントを解説します。
BEST OF MINPAKUマンション民泊部門とは
BEST OF MINPAKUは、全国の民泊施設の中から特に優れた取り組みや施設設計を評価・表彰するアワードです。
その中で「マンション民泊部門」は、都市部を中心とした集合住宅タイプの民泊施設に特化して設けられた部門です。
戸建てや別荘タイプとは異なり、マンション民泊は限られた空間での快適性や運営効率、デザイン性の両立が求められます。
また、都市の宿泊需要に応える“アクセスの良さ”や、“非対面で完結するスムーズな滞在導線”も重視されるポイントです。
2025年マンション民泊部門1位は「シトンガーデン/北海道札幌市」
2025年のBEST OF MINPAKUマンション民泊部門で第1位に輝いたのは、北海道札幌市にある「シトンガーデン」です。
最大15名が宿泊可能な200㎡超のラグジュアリーコンドミニアムで、4ベッドルーム・4バスルームを完備。
木の温もりを感じる上質な内装に加え、断熱性や暖房設備の充実など、北海道ならではの快適性も確保されています。
広々としたキッチンやダイニングは中長期滞在にも最適で、家族旅行やグループ利用にも高い満足度を提供。
都市部にありながら自然を感じられる静かな環境と、アクセスの良さが評価され、堂々の1位を獲得しました。
2位以降のノミネート施設紹介
第2位:Haru小樽/北海道小樽市
小樽運河の近くに位置し、ルーフバルコニーから海と街並みを一望できるマンション型民泊です。
ゆったりとくつろげる空間設計が旅行者から高評価を受けました。
第3位:ジャパビスタ ゼニス プレミアム/大阪府大阪市
大阪メトロ四天王寺前夕陽ヶ丘駅から徒歩4分の好立地。
ジムを完備し、観光だけでなく健康維持にも配慮された都市型民泊です。
第4位:東高円寺/東京都杉並区
静かな住宅街に立地しながら、都心へのアクセスが容易。
落ち着いた滞在を求めるゲストに適した空間となっています。
第5位:プチスイート崇元寺石門/沖縄県那覇市
沖縄の自然に囲まれた静寂な環境に位置し、贅沢で上質なひとときを提供するリトリート型民泊です。
第6位:Agere1/東京都葛飾区
伝統的な日本茶屋を想起させる美しい室内に、快適な設備とテレワーク環境を両立した施設です。
第7位:夢見月 大阪 Yumemitsuki Osaka/大阪市北区
異なるテーマカラーを用いた2LDKに、無垢材の家具を配置。
グルメや観光地へのアクセスも良く、都市型民泊として高い利便性を持ちます。
第8位:The Peak Tengachaya/大阪市西成区
カップルに最適なローカル体験型民泊。
なんばまで電車で4分の好立地で、地元文化との接点が魅力です。
第9位:It ‘ta de RETRO/大阪市西成区
昭和レトロなデザインを再現し、最大8名まで宿泊可能な空間で懐かしい時間を提供します。
第10位:ひらめきの間 東京/東京都足立区
伝統美を感じられる新築の静寂空間。
都心近くにありながら落ち着いた環境で癒しの時間を過ごせると好評です。
ノミネート施設は下記ページの民泊ランキング部門別で「マンション民泊部門」を選択してご確認ください。
マンション民泊部門のノミネート施設で共通していること
まず挙げられるのが、いずれの施設も「都市型」の利便性を活かした立地にあることです。
交通アクセスに優れており、観光やビジネスでの移動に不便を感じさせない環境が整っています。
主要駅や空港からのアクセスの良さは、訪日外国人観光客や日本国内からの旅行者双方にとって魅力的なポイントとなります。
また、マンション民泊ならではの“コンパクトながらも快適”な設計も評価されています。
狭小空間を工夫して設計されたリビングスペースや機能的なキッチン、収納力のある家具など、都市型住宅の特性を活かしながら快適な滞在を可能としています。
このように、都市生活の延長として自然に滞在できるバランスが、ゲストから高い評価を受ける理由といえるでしょう。
マンション民泊部門のノミネート施設の差別化ポイント
BEST OF MINPAKUマンション民泊部門の上位施設は、都市型の利便性という共通点に加えて、それぞれ独自の強みを明確に打ち出しています。
とくに内装の世界観や運営体制における工夫が、差別化において大きな役割を果たしています。
宿泊者の記憶に残る世界観・内装テーマ
上位施設の多くは、単に「泊まる場所」としてではなく、宿泊自体を体験と捉えた空間設計を行っています。
たとえば「夢見月 大阪」では、無垢材の家具やテーマカラーごとの演出によって、部屋ごとに異なる滞在体験を提供しています。
「It’ta de RETRO」のように昭和レトロの趣を再現した宿もあり、非日常の世界観に浸れる点がゲストの印象に残る要因となっています。
こうしたデザインやコンセプトの設計力は、リピーター獲得やSNSでの拡散にも寄与しており、施設ブランディングの観点からも大きな価値を持っています。
非対面運営とスマート設備による体験向上
もう一つの差別化ポイントは、非対面によるチェックイン・アウトの導入と、滞在中の快適性を高めるスマート設備の整備です。
たとえば「Hotel Vievle Namba South」は、日本初の「AttendStation®」を採用し、多言語対応の遠隔接客を実現しています。
これにより、外国人旅行者でも安心して滞在できる環境が整えられており、実用性と先進性を両立させた運営が高く評価されています。
また、「Agere1」や「M home Tsutenkaku」などでは、ワーケーションや中長期滞在を意識した機能的な家具・Wi-Fi環境が整備されており、多様化する利用目的にも対応可能です。
このように、各施設が明確なテーマと利便性の両立を図ることで、選ばれるマンション民泊として確固たるポジションを築いています。
おわりに
2025年のBEST OF MINPAKUマンション民泊部門では、都市部における高品質な宿泊体験が多く評価されました。
デザイン性や利便性、独自のテーマ性を備えた施設が上位に選出されており、民泊の多様な可能性を感じさせる結果となりました。
今後もゲスト視点を重視した施設づくりが重要となるでしょう。


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